平成15年度 予算特別委員会 (2003.07.09)

道の駅

◯原竹岩海委員 
おはようございます。道の駅について質問をいたしたいと思いますが、その前に、執行部に対して資料の要求を、パンフレットでございますが、お願い申し上げておりまして、それの配付方をお願い申し上げたいと思います。

◯林裕二副委員長 
当局に申し上げます。ただいま委員から要求がありました資料については提出できますか。畑課長。

◯畑道路維持課長 
はい、直ちに資料を提出できます。

◯林裕二副委員長 
資料を確認させていただきたいと思います。


それでは、原竹委員要求の資料をただいまから各委員に事務局より配付させます。 (資料配付)
それでは、原竹委員、資料の配付がありましたので、質疑を行ってください。原竹委員。

◯原竹岩海委員 
私は、さきの議会におきまして、道の駅の設置等に関して提案をさせていただきましたところ、幸いにも、麻生知事の答弁では、議員御指摘のところに関しましては総合的に判断し、進めてまいりたいとのお話がございました。この答弁を踏まえまして質問に入らせていただきたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。

 私が提案をいたしております設置のその場所に関しましては、平成十七年度中にオープンを目指しておられます九州国立博物館、これは仮称だそうでございますが、太宰府に隣接をします私は筑紫野地区、ここが最適だと思いますが、直近のインターチェンジからおりてまいりまして、太宰府に隣接をする、原地区を中心とする、こういったところにドライバーが休憩をするには最高の立地条件だと思っております。福岡県は、国博の開館に向けまして一生懸命、頑張っておられます。私も地元の住民として応援をいたしております。周辺の将来にわたります道路及び交通状況について、渋滞も含めましてでございますが、どこまで予想されておられるのか、そしてまた、その問題の解決に向けまして、交通事故の防止策、そういったことに関しまして、どのように進めていこうとしておられるのか、道路行政等について質問をいたしたいと思います。

◯林裕二副委員長 
畑道路維持課長。

◯畑道路維持課長 
仮称になりますが九州国立博物館、これの開館に向けまして、周辺道路がお客さんの増加によりまして渋滞するんじゃないかということで、国立博物館線の進入道路、それからその横を通っております筑紫野古賀線、交差点の改良あるいは歩道設置等を進めております。こういう工事を進めることによって、完全じゃないにしろ、ある程度の渋滞は解消できるんじゃないかというふうに考えております。


◯原竹岩海委員 
ある程度の解消ということですが、どの程度の解消かわかりませんけれども、議会でも申し上げましたが、太宰府を中心として、参拝のお客さんたちを中心に、毎年六十万人が訪れておられるということですが、問題は、六十万人から七十万人がふえるのではないかということですが、私は、勢いがついたら百万人は突破すると思うんですよ、ふえる数が。そうなれば、それの受け入れ体制はもとによりでございます、問題は、周辺の住民の方が、そういった博物館ができたことによりまして、道路行政と一貫性がちゃんとしっかりリンクされておるかと、こういったことで、私はテーマを持っておりますが、行政の縦割り、自分たちの守備範囲は終わったから、それはほかの部でやってくださいということではなくて、総合的な行政の取り組みをしないと、こういった郡部に大きな博物館が来るわけでございまして、この辺のところで私は、ある程度の開発がどうしても必要ではなかろうかと思っております。それにはドライバーの方を中心に、しっかり休憩ができる、そういった道の駅、そしてまたもう一点でございますが、これは土木部の皆さん方とは余り関係はございませんかもしれませんが、福岡県行政から考えた場合、そこに設置をされる販売所で福岡県産の農産物の特売をやって、そして販売の活路を見出していく。外国から見えたお客さんも、そういったところでショッピングをされるかもしれない。そういったところで世界に発信する、アジアに発信するという、そういった福岡県知事のお考えでございますが、その情報発信基地の、まさにセンター的機能を発するのが今回の道の駅ではなかろうかと思っております。私は、ドライバーと周辺の諸国から見える、そういった方々に福岡県の特産物を販売をする、こういったことも複合的に考えて、政策の提案をいたしておるわけでございます。

 それで、参考までに伺いたいと思いますが、道の駅はおおむね十キロ以内に一カ所といったことが設置の基準になっておるようでございますが、それは間違いございませんか。

◯畑道路維持課長 
詳しく十キロというような明示はしておりません。おおむね大体ドライブの方が休憩をする、そのためには一時間程度がいいんじゃなかろうかという考えは持っております。


◯原竹岩海委員 
ありがとうございます。道の駅がくっついておったら目的を達成することができないということと、公共事業の二重投資に近いという解釈も一方では私もわかります。

 それでは、太宰府のこの隣接をする地元でございますけれども、近隣に一番近いところは、どういったところでございますか。今のように隣接をするような立地条件があるのかどうかということと、おおむね十キロとか、一時間、そういったところにあるのか、ないのか。

◯畑道路維持課長
今の国博周辺から考えますと、一番近いのは、道の駅の原鶴じゃないかと思います。約三十キロほど離れておるというふうに思っております。


原竹岩海委員
ありがとうございました。条件的には大分現実的ではなかろうかと思いますから、総合的に判断を私はなされるという、そういった信念を持って、うれしゅうございます。
 それで、参考までに伺いたいと思いますが、執行部の方で把握をなされておればということで、これは詰めません。道の駅ですが、設置をされるとしましたら、概算、大体どんなものでございますか。それで、複合となれば、地元の自治体等が参画をする場合は三セクになりますので、費用面が混雑をすると思いますが、道路管理者の方の負担、トイレ、そして駐車場、この辺が中心となると思いますが、おおむね幾らぐらいですか。

◯畑道路維持課長 
概算といいましても、本当の概算の概算というふうな数字になろうかと思いますけど、県でもしもやりました場合、一億から一億五千万ほどが駐車場、トイレ等の整備にかかるんじゃないかと思います。それから、要するに、地域の活性化ということで、地元の自治体さんが物産館等を整備をされますけど、多分、駐車場よりもちょっと場所的にも広くなってくると思いますので、それが三億、四億というふうなオーダーになるんじゃないかというふうに考えております。

◯原竹岩海委員 
ありがとうございました。

 公共事業という費用面から見た場合、何を基準に安いとか高いとかございませんけども、これは県と市がやろうと思えば、現実的に私はできるのではなかろうかと思っております。現実的にできるということを踏まえまして、もう一歩先の話をしますけれども、この国博に隣接をします筑紫野市の周辺は、ほとんど市街化調整区域であります。ほとんどの市街化調整区域の山林の中の五万坪に国博が設置をなされておるということが現実でございますので、これを百万人ぐらいのお客さんたちを周辺で受け入れるというのは、民間の開発の中で手法として私は難しいと思いますから、その辺のところまで含んでも、限りなく公共性の高い開発行為がなされないと、こういったドライバーの皆さん方の休憩のよりよき場所に私はならないと思うんです。ゆっくり休憩をいただいて、周辺の観光をいただく、そういったことがお帰りの際の交通事故の防止にも私はなるのではなかろうかと思っておりますが、部長、その辺について一言コメントをいただきまして、簡単でございますが、明快な答弁でございましたら、質問を終わらせていただきたいと思います。ないかというふうに考えております。

◯林裕二副委員長 
菊川土木部長。


◯菊川土木部長 
道の駅、大変好評でございまして、全国で七百カ所ぐらいになっていると思います。今、先生御指摘のような国博に隣接する地域でございますけれども、この設置につきましては、今、冒頭でもいろいろ議論がございました、知事も本会議で答弁いたしましたけれども、費用対効果とか、採算性ということを十分考えながら、総合的に判断していきたいというふうに考えております。


◯原竹岩海委員 
これ以上は詰めませんけども、引き続き個人的には訴えてまいりたいと思っていますので、政治家の話はしっかり聞いていただきたいと思っております。自分たちは住民代表の代弁者でございますので、よろしくお願い申し上げます。

 以上で終わります。ありがとうございました。