平成17年 9月定例会 (2005.09.30)

今後の商工会の運営

◯九番(原竹 岩海君)登壇
 皆さん、こんにちは。緑友会・新風の原竹岩海でございます。通告に従いまして、大きく三点に関しまして簡潔に質問をいたしたいと存じます。

 我が国は、敗戦から六十年にわたり、経済の復興を目指して国民が一丸となって懸命に努力をし、世界でも有数の経済大国と言われるまで成長したことに、国民の一人として誇りを感じるものであります。今日までの先達の御尽力に心から敬意を表するものであります。しかし、近年いわゆるバブル経済の崩壊に伴い、日本経済が一時期揺らいだことは、だれもが認めるところであります。国家財政も例外ではなく、政府は国難を乗り切るべく三位一体改革なるものを策定し、税財政改革や地方税財源の見直しを初め市町村合併による行政区再編などにより、痛みに耐えながら国家と地方の再生を目指しているところであります。しかし、私たちのような、地方という本当に小さな経済社会で生活をしている住民は、いつごろになると本当に明るい光が差してくるのだろうかと不安になってしまうというのが本音ではないでしょうか。
 小さな経済社会において少なくとも注目すべきことは、それぞれの市町村において設置がなされております商工会の存在と、その活躍ではないでしょうか。商工会は、地元中小企業の会員に対して経営や金融、税務、労務の指導や経済の総合的改善と発展を図り、地域社会の福祉増進に資するとともに、地域活性化のため地元の行政と一体となってさまざまなまちづくり運動等を実施され、地元にはなくてはならない存在でありますことは周知のところであります。しかしながら、経済低迷の長期化や大型店等の出店、また消費者ニーズの多様化等による中心市街地や商店街の衰退は、商工会の体制はもとより存在をも大きく脅かしているのが現状であります。このような状況下にあって、商工会が今後、地域社会のニーズに対応をしていくためには、商工会の機能をいかんなく発揮するとともに、福岡県も諸問題解決に向けまして積極的にサポートをしてまいる必要があると、私は強く訴えるものであります。これらのことを踏まえ、何点かについて質問をいたしたいと存じます。
 まず、長野県知事は、商工会不要論者であるかのように仄聞をいたしております。現に長野県では、商工会事務局長設置費や記帳専任職員設置費などが削減され、最近少なくとも商工会議所との合併により二つの商工会が解散させられたと伺っております。まず、麻生知事は、商工会の意義と果たすべき役割についてどのような御認識をお持ちなのかお伺いをいたしたいと存じます。
 また、三位一体改革に伴い、政府は事務局長設置費など商工会等に対する補助金については、都道府県に税源移譲を進めていくといたしており、今後は都道府県の裁量と責任がますます大きくなってまいります。知事は、今後商工会の運営に対しどのような財政支援措置を講じていかれるのかお伺いをいたしたいと存じます。
 次に、本県では近年多くの市町村が合併をされておりますが、それに伴い商工会の合併も一方では検討をされております。しかし、職員の大幅な減少が求められるなど、商工会のサービス機能の著しい低下が懸念をされるところであります。商工会の合併に対する知事のお考えをお伺いします。
 また、郊外部などを中心に大型商業施設の立地が相次いでおりますが、これに伴い中心市街地は空洞化が進行し、商店街はシャッター通りと言われるように、空き店舗が急増するなど急激な衰退が深刻な問題となっております。一方、大型商業施設にテナントとして出店する業者のほとんどは商工会等に入会をすることもなく、イベントなどボランティア活動を通しての地元のまちづくり運動に対する参加意識も薄いようであります。地域にこうした大きな影響を及ぼす大型商業施設について、現在の大規模小売店舗立地法による対応では極めて不十分と言わざるを得ないのであります。この際、何らかの立地規制が必要だと考えますが、麻生知事のお考えを伺いたいと存じます。

選挙の投票事務の不手際に関する諸問題

次に、選挙の投票事務の不手際に関する諸問題について、選挙管理委員長に質問をいたしたいと存じます。さきに実施されました第四十四回衆議院総選挙で、福岡市におきまして、有権者に対して投票所の入場整理券が配布をされず、投票日の当日に九百七十五人の皆さんが再発行を受けられたとの報道がなされたところであります。さらに同市の選挙管理委員会は、本選挙において、事務上の不手際で期日前投票をしていない有権者のお一人を投票済みと誤って処理をしたり、既に投票された有権者を未投票として処理をしてしまったとも報道されたところであります。また、選挙人名簿から除外した有権者を再点検いたしたところ、再登録されるべき十四人が名簿に載っておらず、衆議院選挙の入場整理券を送付していなかったことも明らかになりました。まさにミスのオンパレードであります。特に、平成十年の参議院選挙から合計十回も投票の機会を奪うような、行政としては絶対してはならない決定的なミスを行ったことは、まことに残念なことであります。これは、投票のシステムや制度に対する不信感を増幅させるものであり、民主主義制度では許されないことであります。これらを踏まえまして、県下各市町村の選挙管理委員会におけます平成十年の参議院選挙から、さきに開催されました衆議院選挙までを通して、投票に関する有権者の信頼を裏切るような不手際があったのか、もしあったならば、主な内容について御報告を受けたいと存じます。
 また、不手際に対する行政処分はどのようにされたのでありますでしょうか。そして、未然防止についての具体策につきましても、あわせて御回答をいただきたいと存じます。
 この項の最後といたしまして、投票所の入場整理券がなくても有権者であれば普通に投票できることになっておりますことや、用紙に不必要なことを書いてはいけない、いわゆる他事記載などに関して、若い人たちや市民の皆さんと話をしましても、深く御理解をいただいている方が少ないように思われるわけであります。これらに関して、有権者に対する周知徹底とその施策についてお示しください。

産業廃棄物行政とアスベスト問題

次に、産業廃棄物行政とアスベスト問題について質問します。我が国は、経済成長を目指し長年にわたり大量生産と大量消費を繰り返し、膨大な量の廃棄物を排出してまいりました。福岡県も例外ではないのは周知のところであります。近年、それらの廃棄物の処分場等に関する紛争がさまざまな地域で起こっております。これらを踏まえ、まず産業廃棄物行政について質問をいたします。
 県が、筑紫野市の平等寺にある、平成十一年十月六日に産業廃棄物最終処分場にて三名の死亡事故を起こした当該事業者に対して、中間処理をせず廃棄物を埋めたとして、本年六月二十四日付で、産廃に関する業及び処理施設の許可の取り消しの行政処分を実施したことについて、福岡地方裁判所は本年八月二十九日、県が行った行政処分の効力を一定停止する決定がなされたところであります。県は、本決定を不服として即時抗告をされたところでありますが、どうしてこのような状況になってしまったのか、遺憾の念を抱いております。
 私は、市議会議員時代に産廃に関する委員長として、当時の市長とともに山家地区における産廃問題に関して、林道の目的外利用について産廃の事業者を相手に訴訟を起こし最高裁まで行きましたが、結果は残念ながら敗訴したのであります。地元の住民の皆様方には本当に申しわけないという気持ちでいっぱいであります。理由はどうであれ、産廃事業者から行政が裁判で負けるということは、全国の自治体に与える影響ははかり知れないものがあるとして、委員長の辞任を真剣に考えたことを、今思い出しているところであります。本件に関しましては、当然司法の手にゆだねられておりますので、成り行きを慎重に見守ってまいりたいと存じますが、麻生知事におかれましては、本裁判にどのように取り組んでおられるのかお尋ねをいたしたいと存じます。
 また、福岡県は産廃を県外から搬入することに関して、何らの制限や制約なども付されていないようであります。相当量の廃棄物が県外から本県に搬入されていると思われますが、本県は県内の産廃処分だけでも本当に大変な課題となっておるのが現状であります。今後の課題として、県内の民間事業者が設置する最終処分場への県外からの搬入については、新たに条例等を設置し、一定の縛りをすべきではないかと改めて提案するものであります。麻生知事の御見解をいただきたいと存じます。
 最後に、アスベスト対策について質問します。今議会は、人命にかかわる大きな問題であり、まさにアスベスト議会の様相を呈しております。本件に関しましては、既に多くの問題に関して議論がなされておりますので、できる限り重複を避けまして質問をいたしたいと存じます。
 アスベストは、耐熱性や摩耗性にすぐれた性質を有しているとして、昭和四十五年から平成二年にかけまして大量に輸入され、その多くは建材として利用されましたが、健康に著しい障害が発生するおそれがあるとして、平成十六年十月、労働安全衛生法が改正され、アスベストの含有製品、製造、使用等が禁止をされたのであります。今回のアスベスト問題では、使用した建造物の解体や処理工程で被害を大きくさせないことが最も重要であると言われております。アスベストは、県下におきましても多くの量が存在すると想定をされておるところであります。これらを踏まえまして質問させていただきたいと存じます。
 まず、最終処分の方法としましては、高温での溶融処理か埋立処分しかないとの報告であります。本県でのアスベストに関する溶融処理場及び埋立最終処分場はどこにあるのか、改めてお尋ねをいたしたいと存じます。
 また、最終処分場におけます安全対策についても、どうなっているのかお伺いします。
 以上、明快なる御回答をお願い申し上げます。

◯議長(藤田 陽三君)
 麻生知事。

◯知事(麻生 渡君)登壇
 まず、商工会のことについてであります。中小企業がたくさんあるわけでありますけれども、県の雇用の大体七〇%は中小企業がつくっておるということでありまして、私どもの経済あるいは一般の生活にとりまして中小企業は非常に大切なことであります。そして、この商工会は、そのような中小企業の皆さんに対しまして、日ごろから金融とか税務とか労務とかいうような経営のいろんな課題、これにつきましてきめ細かい指導を行っているわけであります。また、地域ということを単位とします唯一の経済団体でございます。商店街の活性化とか、あるいはそれぞれの地域のお祭りの参加とか、そういうような意味でも地域にとりまして非常に大きな役割を果たしている重要な組織であります。したがいまして、県といたしましては今後とも必要な支援を行っていくという考えであります。

 市町村合併に伴いまして商工会はどういうふうにしていくのかということでございます。実は市町村と商工会というのは極めて密接な関係であり、市町村と商工会はそれぞれ協力しながら地域の中小企業の振興を図る、あるいは地域全体のいろんな文化的振興を図っておるという関係にございます。したがいまして、今後市町村が合併をしていったという場合に、やはりこれに対応する形で商工会の再編をしていく方が、市町村との関係から見ましても適切ではないかというふうに考えているわけでございます。ただ、県といたしましては、再編によりましてそれぞれの地域に密着した商工会のきめ細かな活動、これが損なわれないように、この点についての十分配慮をした活動ができますように指導をしてまいる考えでございます。
 次に、大型の商業施設の立地の問題についてでございます。郊外に大型の商業施設が立地をするわけでございますが、これには御指摘がございましたように、中心市街地の商店街がどうしても競争にうまく対応できないというようなことがありまして、衰退をし、中心部が空洞化をしていくという問題がございます。一方で、中心部がどんどん空洞化をしていくということになった場合に、都市のあり方として本当にそれでいいのかと、何でも買い物は自動車に乗っていかないかぬということになっていく、高齢化が進めば進むほどそのような都市ではかえって都市機能として問題が多いし、機能低下を起こすのではないかという都市政策上の観点がございます。もう一つは、郊外に大規模な商業施設ができました場合には、当然それに対応いたしまして、地元では道路とか下水とかいうようなインフラ整備をやっていくわけでございますが、そのような財政負担が生じます。しかし一方で、現実に大型の商業施設は一挙に撤退をしていくという状況も生じておりまして、大型商業施設同士の栄枯盛衰、競争が非常に激しいという状況になっております。この点から考えますと、都市の運営という点から、財政的に見ても非常に問題が多いんじゃないかということでございます。このような点がございますものですから、県では大規模な集客施設の立地のあり方、これを根本的に再検討する必要があるんではないかということで、二月に中心市街地再生検討委員会を設けまして、単に商業施設のみならず都市政策という観点からもこれを考え直してみようということで、作業を進めてまいっております。これにつきましては、今報告書をまとめておりまして、パブリックコメントなんかを求めておりますが、一方で私どもはこのような考え方につきましては、国に対しても関連の法律の再検討をするということを求めていきたいと思っております。
 産廃行政の点についてでございます。産興につきましては、業の許可を取り消すという最も重い処分を行いました。これは、我々いろいろな違反事実を確認し、立証可能なものをもとに処分を行ったわけであります。しかし、これにつきましては地裁の、御指摘のような仮処分が行われておるわけでございまして、これに対して我々は高裁の方に抗告をいたしております。今回の一連の裁判に当たりましては、当然、関係の訴訟代理人であります弁護士さんとの緊密な連携のもとに、県の主張をしっかり貫いていきたいというふうに考えております。
 県外からの産業廃棄物の搬入を規制してはどうかということでありますが、そのような考え方は持っておりません。いろんなものを、都合が悪いとかいうようなことで、県境でいろいろ制約を設けていくということは、せっかく日本全体を一つの統一の地域としていろんな活動が自由に行われるということ、これが非常に大事なことなんですが、これをいろいろ区切っていくということは、いわば大昔に返ってしまうということになります。これはやっちゃいかぬというふうに思っておるわけであります。また、法律の趣旨からいいましても、そういうことは許されないわけでございます。したがいまして、これを導入する考えはございません。
 次に、アスベスト問題についてでございます。県内のアスベストの最終処分場は山田市に一カ所ございます。ただこれは、溶融施設ではございません。最終処分につきましては、石綿等処理マニュアルがあるわけでございまして、これは大気中に飛散しないような耐水性材料を二重にこん包しなければならないというような措置を講じた上で、管理型の処分場において一定の場所に飛散しないように処分するというような安全対策を課した上で処分をするというやり方をとっているわけでございます。県の方では、この処分場に対しましては立入調査を定期的に行っておりまして、この指針に従った適正処理が行われておるということを確認しております。

◯議長(藤田 陽三君)
 田邊選挙管理委員会委員長。

◯選挙管理委員会委員長(田邊 俊明君)登壇
 委員長の田邊でございます。

 御質問の第一点、投票事務のミスとその防止策についてお答えいたします。平成十二年の衆議院総選挙において、北九州市門司区で三十四人に対して小選挙区と比例代表の投票用紙の交付の誤りがあっております。同じく小倉北区で二十二人に対して投票用紙の交付誤りが生じております。また、平成十五年の衆議院総選挙において、福岡市中央区で千四百五十二人分の不在者投票の送致漏れが生じております。これらに対しましては、北九州市福岡市の各本庁及び関係各区におきまして職員の厳正な処分がなされております。このようなミスは、有権者の貴重な一票を無効とするものであり、県選挙管理委員会といたしましても、市町村に対し委員長、書記長会議を初めあらゆる機会をとらえ一段とミスのない管理執行について指導してまいります。
 次に、御質問の第二点、投票に関する有権者への周知の問題についてお答えいたします。公職選挙法に定める投票の方法につきましては、かねがね各種啓発研修会の開催や啓発パンフレット、また啓発チラシなどを作成、配布することなどにより周知を図っているところでございます。今後とも市町村の選挙管理委員会と連携をとりながら、その周知徹底に努めてまいりたいと存じております。
 以上、お答えいたします。

◯議長(藤田 陽三君)
 原竹岩海君。

◯九番(原竹 岩海君)登壇
 選挙管理委員長の田邊様におかれましては、御答弁をまことにありがとうございました。議会はさまざまな問題をチェックする機関でございますので、どうか御容赦を賜りたいと存じます。ありがとうございました。

 また、今回の警鐘を契機といたしまして、県下で実施されます選挙に関する投票事務処理のミスを最小限に抑えることによりまして、全国におきましてもトップレベルの信頼を得られますことを要望するものであります。
 そしてまた、知事の方に要望と再質問をいたしたいと存じます。
 商工行政に関してでございますが、商工会再編後、適切に対応しますとの御回答でございましたが、具体策についての御説明がございませんでした。本件については、次年度に向けてのことでもありまして、所管の委員会等で十分審査されると思います。本件につきましては慎重に見守ってまいりたいと存じます。
 また、県下八十一の商工会と約三万五千人の会員は、それぞれの地元では大事なまちづくりの人材と組織でありますので、地域の地場産業振興を図る上からも、商工会の育成施策の充実を強く要望するものであります。
 最後に、産廃に関する再質問でございますが、今回の問題だけでも大きく二点あると思います。一つでございますが、自分は失敗やった経験を改めて御報告申し上げました。産廃に関する裁判で行政が負けたらどうなるかということと、知事は県外からの産廃の搬入に関してはフリーウエーだということでございましたけれども、果たしてそれでいいのかという問題があります。近隣の県でございますけれども、私は、好きでそういった多くの規制をかけてないと思います。社会的な問題、今廃掃法という産廃の法律がありますけれども、現実に法律が即してないので、一番法の改正を毎年何本も何本もやっておりますのが、廃掃法の改正であります。ですから法律が現状に合ってないので、現場の環境とか産廃の行政に関する最高責任者は一つの危機感から縛りをかけておる、私はそのように考えます。フリーウエーになりましたら、どういったものが県外から、どこに、どれだけの量が搬入されたか、全く追跡調査も一方ではできないというふうになるかもしれないのであります。いや、それは大丈夫だと、マニフェストがあるから大丈夫だという御意見もあると思いますが、ほかの県の首長は、一種の一定の危機感から本能的にこういったものをしっかりと、あえてなされておるんではなかろうかなと思っております。もう一度、最高責任者、環境と産業廃棄物行政の最高責任者の麻生知事に、県外からの搬入に関して全く福岡県は今後とも規制をしないのかということの、その言質をとりたいと思いますので、御回答をもう一度お願い申し上げたいと思っております。
 終わります。

◯議長(藤田 陽三君)
 麻生知事。

◯知事(麻生 渡君)登壇
 産業廃棄物については、確かに福岡県の場合には搬入が多いわけなんですね。これは産業廃棄物の処理能力が、特に北九州を中心に非常に大きいという現実を反映いたしております。物の考え方として、産業廃棄物を県境で入れないというような措置をとるべきかどうかということは、それをしなければ、いつ、どこで、何が来ておるかわからないということではないわけでありまして、これは今もお話がありましたように、ちゃんとマニフェストの搬送によりまして確認できるようになっておるわけです。むしろ本質的な問題は、県境ということでいろんなものの流通を制限してしまうと、これは気に入らぬからだめだというようなことをやり始めたら、およそ近代国家が成り立たないということですよね。近代国家というのはまさに域内流通、国内の流通を自由化すると、それによって成り立っておるわけですね。ちょっと適正な例かわかりませんけれども、我々は一生懸命農産物を東京に出荷してますよね。現地では、例えばとちおとめと猛烈な競争をしています。そうすると関東勢が、あれはけしからぬと、いろいろつくって持ってきて、自分たちの売れるのを阻害しておるということで制限を始めたら、これはもう切りがない話になるんですね。そういうことをやめて、国内を自由な流通でいろんなことを、商売もしていいですよということを保証してつくったところに、近代国家は成り立っておるわけですからね。そこら辺はよくそういう実態を考えながら、メリット、デメリットもあるわけですけれども、やっていく必要があると思います。したがいまして、産業廃棄物を県境で他県からのものであるというゆえをもって制限をするということは、考えておりません。

◯議長(藤田 陽三君)
 原竹岩海君。

◯九番(原竹 岩海君)登壇
 知事から、一定のお考えなり方向性が、搬入の件に関してはあったわけでありますけれども、あくまでも知事は経済の原理原則、経済理論でお話をいただいたわけでございますが、一方では環境の問題もしっかり考えなければならないというのが現在の社会でありまして、経済と環境は全部バランスをしっかりとっております。両方、責任を持つというのが大事であります。今後とも福岡県知事におかれましては、環境問題も十分に政治判断の中でお願いを申し上げたいと思います。それを強く要請を申し上げまして、終わります。