平成19年度 決算特別委員会 (2008.10.31)

県道整備


◯原竹岩海委員 
民主・県政クラブの原竹といいます。
 私は、県道の整備促進について、主要地方道筑紫野インター線並びに福岡筑紫野線の筑紫野大橋及び県道日田線について質問をします。
 私が住んでおります筑紫野市の人口は、本年九月現在で九万九千三百五十三人と、もう少しで十万の市になろうとしております。近年、九州自動車道へのインターチェンジも設置され、その周辺は、流通工業団地や大型ショッピングセンターなどの進出により、のどかな田園風景が一変しているのが現状であります。また、これら大型開発に伴い、人の大幅な増加と、人の流れが大きく変わるとともに、多くの車両がこの開発地域を中心に集中することは確実であり、車両等の渋滞などで混雑することは必至であると予想されるところであります。
 これらのことから、開発地域の地元住民を初めとしまして、市民や市行政、地元の市議などから、県行政に対して開発地域周辺の県道に関する陳情や要望の声が多く寄せられているのは周知のところであります。このことを踏まえまして、三点について質問します。
 初めに、主要地方道筑紫野インター線についてであります。
 現在、筑紫野インターチェンジの直近におきまして、大型流通工業団地を造成中です。この開発に伴い、地元住民から新たな道路設置の強い要望がなされ、県は早期実現に向けて御尽力をいただいていることにつきましては、関係住民の一人として敬意を表します。これらを踏まえ、本件に関して質問します。本県道整備に関する要望の経過についてお示しください。

◯後藤元秀委員長 
松藤道路建設課長。

◯松藤道路建設課長 
要望の経緯についてでございます。
 平成十九年六月一日、筑紫野インター線期成会が土木部長に要望、平成十九年八月八日、筑紫野市長が土木常任委員会へ要望、平成十九年十月二十六日、山口小学校区区長会が那珂土木事務所長へ要望、平成二十年七月十日、筑紫野市長が県土整備部長へ要望というふうになっております。

◯原竹岩海委員 
次に、この県道のルートについて説明をお願いします。

◯松藤道路建設課長 
このルートにつきましては、筑紫野インターチェンジ付近と筑紫野市原田地区を結ぶルートの構想となっております。

◯原竹岩海委員 
当初、インターチェンジ付近から山口小学校付近までの道路整備を求める地元の要望があったと聞いておりますが、現在なぜそのようなルートになったのか、御説明いただきたいと存じます。

◯松藤道路建設課長 
地元からの御要望につきましては、本年七月に筑紫野市長から要望をいただいております。ルートにつきましては、現時点で決まっているわけではありませんので、お答えできる段階ではございません。

◯原竹岩海委員 
本県道整備に関する今後のスケジュールについてお示しください。

◯松藤道路建設課長 
先ほども述べましたとおり、ルートにつきましては決まっているわけではございませんので、今後のスケジュールにつきましても、現時点でお答えできる段階ではございません。

◯原竹岩海委員 
本件に関しまして要望します。
 この道路が整備されますと、流通工業団地やインターチェンジを利用する多くの車両が通行することが予想され、この道路の整備のみでは、近隣の小学生や中学生、障害者並びに高齢者の皆さんの交通に関する安全と安心が十分に確保されたとは言えません。よって、県におかれましては、歩行者の安全が確保されますよう、既存の県道基山停車場平等寺筑紫野線の道路拡張と歩道の確保など、地元の要望をしっかりと認識され、道路行政に邁進されますことを強く要望するものであります。
 次に、主要地方道福岡筑紫野線の筑紫野大橋について質問します。
 このインターチェンジ周辺には大型流通工業団地が造成中であり、さらに新たな大型ショッピングセンターが近々進出の予定であります。大型開発事業が本格的に稼働した場合、現在、上りと下りの二車線しかない筑紫野大橋の通行量がどれぐらいになると県は試算をされておりますでしょうか。

◯松藤道路建設課長 
将来における大型開発事業などの影響を見込んだ交通量は試算しておりません。二車線の場合の平成四十二年度での予測として、一万八千三百台程度の交通量を予測しております。

◯原竹岩海委員
この項の要望をします。
 先ほども申しましたように、大型ショッピングセンターの開業により、渋滞がさらに激しくなるのではないかと心配をしております。このようなことから、筑紫野大橋周辺の渋滞対策が必要だと考えておりますので、早急に筑紫野市と協議を実施されますよう要望するものであります。
 最後に、県道福岡日田線、通称三八六号線と申しておりますが、本件について質問します。
 本線は、針摺交差点から主要地方道久留米筑紫野線バイパスの永岡交差点までの道路を拡幅するとして現在部分的に工事がなされておりますが、時間が大きく経過をいたしております。この道路拡幅の目的と、今日までの県の取り組みの経過と完成の時期についてお答えください。

◯松藤道路建設課長 
この道路の拡幅の目的でございます。
 現在の事業延長は約七百メートル。現在、二車線を四車線化する事業を行っております。この路線は、南北の幹線道路であります国道三号と本路線上で接続いたします筑紫野古賀線、久留米筑紫野線のバイパスからの交通量の増大が見込まれる区間につきまして、渋滞解消を目的として事業化をしているものでございます。
 これまでの経緯でございます。
 平成十四年度に着手し、これまで用地買収を中心に行ってまいりました。面積ベースで進捗率七三%でございます。用地買収地内におきまして大型物件が多くあり、代替地の確保など、用地買収に時間を要しているところでございます。用地買収が終わったところにつきましては、本年度から工事に着手していくところでございます。また、完成時期につきましては、平成二十三年度を見込んでおります。

◯原竹岩海委員 
本件に関しまして要望します。
 当該道路には、西鉄バスの筑紫野中学校入口バス停があります。現在、朝夕のラッシュ時にこのバス停にバスが停車しますと、後続車両が渋滞し、ドライバーやバスの利用客から、渋滞解消と安全な道路づくりをしてほしいとの声が上がっております。この際、バス停の駐車スペースを確保していただきたいと強く要望し、質問を終わります。
 以上です。