県議会発言
平成22年 2月定例会(第14日)  (2010.3.9.)

【県の河川行政について】



◯原竹 岩海 登壇

 皆さん、こんにちは。民主・県政クラブの原竹岩海です。通告に従い、政務調査に基づきまして、県の河川行政につきまして質問します。

 昨年七月二十四日から二十六日の未明にかけ、中国地方や九州北部地方におきまして、予想をはるかに超える豪雨により、本県でも広域的に甚大な被害が発生 をしましたことは、今なお記憶に新しいところです。
 この豪雨により、福岡県下では十名ものとうとい人命が失われ、多くの重軽傷者が出ました。 また、多くの家屋被害、浸水等による道路被害、林業や商店街、那珂川町の庁舎を初め多くの施設が被害を受けました。
 県下では、これらの被害を克服し、再生に向けて官民 一体となって取り組んでおられることを各自治体や地域から聞き及んでおります。被災地並びに被害者の皆様が一日も早く復興されますことを願うばかりであり ます。

 そこで今回は、県の雨水災害に関する河川行政の取り組みについて、筑紫野市に係る 高尾川、鷺田川の河川改修に特化してお伺いします。

 本河川の周辺地域、とりわけ二日市の中心街は、昨年七月の豪雨によりまして甚大な被害が発生をしました。
 その中でも特に、西鉄通り商店街は、高尾川に隣接をしており、この豪雨の期間に二回も浸水が一メートルを超え、商品はもとより備品なども壊滅的な被害で ありました。
 被災者の皆さんからは、この地域は毎年川がはんらんし、商品や電話機などの備品の被害については保険も出ないので、被害額のほぼ全額を自分たちで負担を してきました。この商店街で商売をしていくのには限界があります。多くの経営者も同じ思いであります。
 
 この川は県河川です。毎年夕立ぐらいで瞬く間にはんらんし、浸水するというのは大きな問題ではないでしょうか、との訴えを聞いてきました。

 地元の皆さんは、緊急に対策会議を開催し、本河川のはんらんによる被害は、今回のような豪雨による被害ば かりではなく、毎年のように発生をしており、県河川ということから、県の河川行政に対して強く要求をしていくしかないとして、昨年十一月の二十二日、高尾 川・鷺田川改修促進期成会を立ち上げ、本河川の抜本的改修を強く要求されるに至りました。

 それでは、本件に関しまして、知事に次の五点につきまして質問します。

 一点目に、昨年七月の豪雨災害による本河川に関する浸水被害の実態について、知事はどのように把握さ れ、どのような認識をされているのかお聞かせくださ い。また、本河川は、豪雨時ばかりではなく、ほぼ毎年はんらんと浸水を繰り返していると地元の方が訴えられております。知事は就任されまして十五年が経過 しますが、この点についてどのような問題意識をお持ちなのかお答えください。

 二点目に、本河川の改修に向けまして、知事は、県民の安全と安心を確保する県行政の最高責任者として、これまでどの ような浸水対策を進めてこられたのかお答えください。

 三点目に、これからの事業の取り組みとして、次年度以降の高尾川、鷺田川に関する抜本的浸水対策について具体的にお 答えください。

 四点目に、本河川改修に関して、期成会はもとより地元住民の理解と協力が大前提となります。よって、地元の声を反映 させるため住民の皆さんとの協議は不可欠と思いますが、この点について知事の考えをお聞かせください。

 五点目に、商店街の復興対策についてお伺いします。昨年七月の豪雨災害によります西鉄通り商店街に関す る被害状況について、被害件数や損害額など具体的 にお答えください。また、本商店街の被害者の皆さんに対する事業再生に向けて、今日までどういう対応をされてきたのかお伺いします。
 
以上です。(拍手)


◯副議長(井本 邦彦)
 麻生知事。


◯知事(麻生 渡) 登壇 

 高尾川と鷺田川のはんらんの点についてであります。この高尾川や鷺田川、これは川幅が狭くて、水が集まりやすいという地形的な状況にございます。
 こ のため、合流点あるいは水道橋付近におきましては、浸水がよく発生をいたしております。特に、昨年の七月の豪雨では、三十件を超える床上浸水被害が生じて おるわけでございまして、このような浸水対策の必要性については認識をいたしております。

  高尾川と鷺田川の浸水対策についてでありますが、県は、筑紫野市と河川改修の協議を行ってまいっております。
 この地域は川沿いに商店街、ビルが建ち並んで おります。このような条件のために、河川の拡幅といった抜本的な対策を実施するということがなかなか容易ではないという実情にございます。このため、被害 の軽減に役立つ水位計の設置とか、土砂のしゅんせつなどによって対応を行ってきているわけであります。

  抜本的な対策についてでございますけれども、今申し上げましたように、この地域の抜本対策ということになりますと、いろんな制約条件があるわけでございま すが、県と筑紫野市では、繰り返されています浸水被害の解消のために、太宰府市を含みます高尾川治水対策に関する協議会で抜本的な浸水対策と当面の対策の 両面から検討を行っております。今後は、地元の意見も踏まえながら、引き続き具体的な計画を検討していく考えでございます。

  地元との協議の点でありますが、高尾川と鷺田川の河川改修につきましては、当然、地元の皆さんの合意、協力が不可欠でございます。したがいまして、市や地 元の皆さんと連絡しながら改修に向けました協議を行い、対応策についての合意形成を図ってまいりたいと考えております。

  西鉄商店街の被害の点についてでございます。昨年の七月の集中豪雨によりまして、西鉄通り商店街、これは約二十店舗が浸水をいたしました。被害総額は約五 千万円となっております。
 県のほうでは、被災しました中小企業者の方々の早期復興に向けまして、県及び商工会、中小企業団体中央会に相談窓口を設置いたし まして、緊急特別融資などによります支援を行うということで、迅速な対応を図ってきたところでございます。


◯副議長(井本 邦彦)

 原竹岩海君。(拍手


◯原竹 岩海 登壇

 意見と要望をさせていただきます。

 私は、今回の質問のタイトルに豪雨災害やゲリラ豪雨とは言いませんで、雨水災害としましたのには、それなりの理由がございます。
 本河川は軽い夕立程度で すぐはんらんするものですから、商店街の事業者や周辺住民の方は、深夜の雨音で眠れない日々が毎日続いておるということでございまして、仕事に大きな支障 が生じているということであります。どのような防災対策にせよ、早く取り組んでいただきたいと思っております。

 そこで要望です。県民の安心と安全の確保の観点からして、高尾川、鷺田川に関する 問題は、地元住民の声にしっかりとこたえていかなければならない県行政 の喫緊の重要課題であると思います。知事におかれましては、本河川のはんらんに関する再発の防止と、同商店街が迅速に復興されるべく、最大限のリーダー シップを発揮されますよう強く要望して、一般質問を終了させていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)