福岡県議会議員 原竹岩海 県政報告 Web拡大版 第32号

産廃連「第15回総会決議文」採択される

県営山神ダムは、筑紫野市をはじめ、太宰府市、小郡市など22万市民の飲料水をまかなっている。また、平等寺地区から佐賀県基山町につながる地域は緑深く自然に恵まれたところであり、多くの市民、町民はいのちの水をはじめ、次の世代に引き継ぐべきものを守りたいと願っている。
産廃連「第15回総会決議文」より

産廃連会長 原竹岩海 総会決議

総  会  決  議
 県営山神ダムは、筑紫野市をはじめ、太宰府市、小郡市など22万市民の飲料水をまかなっている。また、平等寺地区から佐賀県基山町につながる地域は緑深く自然に恵まれたところであり、多くの市民、町民はいのちの水をはじめ、次の世代に引き継ぐべきものを守りたいと願っている。
 その上流域にある㈱産興の産業廃棄物処理場において、平成11年10月6日に発生した硫化水素ガス中毒による3名の死亡事故以来14年を経過したが、いまだにダムの水の将来にわたる安全は確認されていない。平成17年6月24日の行政処分により、更なる廃棄物の搬入はないものの、今もなお存在する廃棄物によってタムの水が汚染される恐れを考えるとき、私たちの不安は募るはかりである。
 私たちは、これらの状況から早期の現状回復を願い、公害等調整委員会に対して原因裁定を申請した。公害等調整委員会からの裁定は一昨年6月15日付けで棄却であった。しかし、委員会からは将来的に一定の問題が生じる可能性を否定できないとして、福岡県に対し「現在行っている定期的な水質検査や立ち入り検査等を継続ないし、拡充するなどし、住民の日常に不安を与えることがないよう対処されることを望む」との付言がなされていた。
 このことをよりどころとし、私たちの市民の暮らしを脅かす産業廃棄物問題に対して立ち向かい、命の水と地域の環境を守ることを目標に活勒する。


  • ー、山神ダム上流域の環境を守り、次の世代に豊かな自然を引き渡すこと。
  • ー、公害等調整委員会の裁定付言を県に遵守させること。
  • ー、市・県との連携をとり産業廃棄物問題解決に邁進すること。
  • ー、稼働中や閉鎖後の安定型処分場に必要な改善措置が講じられるよう、財政支援を含めた法制度の整備を求めること。
平成26年6月29日
県営山神ダム上流域産業廃棄物処理場対策連絡協議会
第15回総会参加者一同

Haratake Iwami Assembly Reports No.32 Summer 2014 - Web Extended.